なおの心象風景

詩のような散文のようななにかを書きつけています

2024年2月のブログ記事

  • 私が私であるだけで

    私が私であるだけでとてつもなく悲しい 私が私であるだけでとてつもなく嬉しい 人間とはひとりびとりが 大海原に投げ出された孤独な戦士 私はすべての憂鬱を吸い込みました 憂鬱はまた吐き出すこともできるのだから 空がまるで水彩画のような きれいな水色、紫、橙色をしていたので なぜこのような色に? 私は思... 続きをみる

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  • 回復

    何かの因果でこの身体を与えられ、ここへ生れ落ちる いったいどういった理由で? 我々は問いかける 我々は記憶をすべて忘れて生まれてくる 精神を司るなにか大きな意志、自然、 あるいは宗教はそれを創造主、神様と言ったりする ひとは生まれて生きてそして死ぬ 誰もが同じであるはずなのに、どうしてこんなに違う... 続きをみる

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  • 魚の雲

    ふと斜め上を見上げれば 魚のような雲が泳いでいて 私を見て笑っている ぼくはこのように泳いでいる 気持ちいいのさ おまえは何をうじうじしてるんや ってついに私の偏屈な精神は 雲にしゃべりかけられたようです ここから魚の雲をこの角度で眺められる視点は 今ここに一つしかないのだった それぞれの角度から... 続きをみる

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  • レール

    大きなレールに乗り損った どういうわけか乗れなかった 私の愛すべき車は 人は私の車を見て錆びついたというかもしれない しかし私だけはそんな言葉で形容しない これに好きな色を塗り 好きに装飾する 自分だけの愛し方で愛せるように タイヤが丸くないんです これは前進することを車の仕事とするならば 致命的... 続きをみる

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  • 仮面

    雨一粒が手の甲に落ちる 私の細胞内へ染みていく 私は世界から期待された私になろうとする 普通や常識といった呪縛が私の首を絞める 妻である私 長女である私 娘である私 それらからの期待から逃れたい時がある それらの役割を全て取った時残る私はなんだろう ただの人間であり女です それらの役割を演じること... 続きをみる

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