なおの心象風景

詩のような散文のようななにかを書きつけています

大地に抱かれて

生かされているちっぽけな命は


ただありがたく

生きていればいいんです


こちらとあちらどちからがいいんです?

こっちよりあっちの方がいいな

いややっぱりこっちにしようか

そんなことはない

あっちの方がよりいい


日々小さなことに右往左往

悩むふり

考えるふり

その場その場でポーズなどとってみるけれど


全ては太陽が知っている

いずれ照らし出してくれる

わたしたちの進む道も

どちらがいいなんてことはない

太陽の下で生きてる限り

だいたいが同じ方へ進んでいる

砂浜にて

なにかきらきらしてるものが

砂浜に落ちていて

近づいてみると

それはあなたたちでした


星が落ちてきたように

それぞれの色で光っています


わたしはその中に

仲間入りをさせてもらっている

光です


砂浜の温かさを感じる足

あなたの笑い声を聞く耳

柔らかい風をなでる手


あなたたちと過ごす時間がある

いのちを感じる空間がある


それ以上に何がいるんだろう


私たちあまりにも多くのものを求めすぎだった


口があるなら思いっきり笑おうよ

足があるなら思いっきり走ろうよ

耳があるなら波音に耳を澄ませて


地球の奏でる美しい音色をもっともっと聴いていこうよ

遠い向こう側に海が見える
よく晴れた午後


わたしは家へ帰る道を知っている
迷わず帰ることができる不思議


もし異国の地からここへ突然来たら
何もかもが見知らぬ風景で
どちらへいけばいいかわからないだろう


記憶はすごい
昨日までのわたしが
ちゃんと覚えている


よく見慣れた家が目の前に現れる
わたしたち いつも さあ家に帰ろう
というけれど
それは家がそこにずっとあると仮定した想像の世界


いつもの家と思ったら違った
昨日とは違う家
今日だけの特別な家
一晩眠るごとに家は毎日生まれ変わる
朝起きると当たり前のように
家に守られているけれど


毎日雨や風から守ってくれている
それが家です
おかげで安心して寝たり食事をすることができます
夫婦喧嘩さえも見守ってくれている
ずっと家にいることが飽きたかと思えば
束の間捨て去り
ちょっと旅行などへふらっといき
また当たり前のように家に帰ってくる
それでもなお
家はなにもしゃべらずにただ静かです


家はどこかに行きたくなることってないの?
わたしは家に問いかけました
家は黙ったままでした