魚の雲
ふと斜め上を見上げれば
魚のような雲が泳いでいて
私を見て笑っている
ぼくはこのように泳いでいる
気持ちいいのさ
おまえは何をうじうじしてるんや
ってついに私の偏屈な精神は
雲にしゃべりかけられたようです
ここから魚の雲をこの角度で眺められる視点は
今ここに一つしかないのだった
それぞれの角度から見え方があり
人の数だけ世界がある
この唯一のあり方しかできない
自分の喜びと悲しみ
みなだいたい自分の心を見ることに慣れていない
感情はいつもあちらからやってくる
それは津波のように襲ってくる
誰にも見ることのできない
心
その感情はあなただけが感じられる唯一の自然
だからそれをただ愛でたら良い
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